第11回アジャイルサムライ読書会 @札幌道場 開催

第11回アジャイルサムライ読書会 札幌道場を開催しました。
参加者は6名。今年最後の開催です。

今回の範囲で「グっときた」ところ

チームで見積りをすることで実のある話し合いにつながっていく

少し手間をかけるだけで見積りはずいぶんと良くなるもの

変化は競争優位を獲得するために活用すべきものになる

勉強会として

今回は、見積り、そして計画作りの話へと進んでいきました。
アジャイルな見積りと計画作り」と、今回のテーマそのものの本が出ていることからもわかる通り、きちんと学ぶにはこの本では薄すぎる分野なのだと思いました。
実際に他の本を読んでいた人達からの意見を聞くことで、文中の疑問点を補完できたところもたくさんありました。
1人で読んでいたらそうはならないところなので、読書会という場はとてもありがたいです。

同時に、アジャイルサムライは、その分野をさらに深く学んでみたいな、という気持ちにさせる記述がたくさんあるなと感じました。
この本1冊で完璧というのではなくて、とっかかりやすいきっかけとして位置している。
実際、この本から始まったに等しい自分としては今度はこれも学んでみたい、とわくわくする気持ちをたくさん本から得ているような気がしています。

相対的な見積り

「相対的に見積もる」ための前提条件として「プロジェクト全体を俯瞰できる」「客観的にプロジェクトを見ることができる」技術的・現実的な立場が重要だなと思いました。
(まるでベルトコンベアのように)自分の担当する機能の設計書だけが渡されて、全体像もわからないまま、経験値だけで終了予定日数を出す、これは全く相対的ではありませんね。
相対的に見積もることにより、メンバーが全体を把握する、客観的にいろいろな物事を考えることができるようになる、そういうメリットもあるんだろうなと思いました。

プランニングポーカー

実際に現場でやったことはないのだけど「見積りをチームで話し合う」ことはとても重要だと感じています。
自分が気がつかなかった材料を教えてもらえることもあるし、全員の同意を得た上でプロジェクトの規模感を決めていくことはモチベーションという見地からも良いことだと思う。

チーム全体でイテレーション内でやることをコミットメントする

アジャイル的な自己組織化されたチームであればよりやりやすいことではあるのですが、そうでなくても
「チーム全体でゴールを決めて、目標に向かって日々の仕事をする」
ってすごく良いことだなと思います。
上から降ってくる仕事を(全体量も把握できないまま)ただ消化する、そういう形では得られないモチベーションがあると思います。
最初にこの職業についてみたいと思った動機も「皆で何かを作ることができるから」だったんだよなぁ。
ちょっとの方法の違いで、この辺りはチームが生き生きしてくるポイントになるんじゃないかなと思いました。

運営の立場で

今年の終わりまで、オーソドックスに読書会を開催できたこと、何よりもそれにほっとしています。
参加してくれる人がいたからこそ、ここまで来れたのだと思います。
ほんとうにありがとうございます。

約半年、読書会をやってみて、つくづく感じたのは、1冊の本なのに皆全然違う視点で読んでいるんだなあということ。

自分はどちらかというと、疑いの目を持たずに、わくわくしながら読んでいた方なのですが、他の本と照らし合わせてみたり、矛盾点を見つけたり、なにより「これを現実の現場でどう生かすのがよいか」という視点でいろんな話をできたこと、これがとても有意義でした。

本の分量としては半分くらいは進みました。(決して早くはない、むしろのんびり)
読書会としてきちんと最後まで本を読み通すことが来年の目標です。

読書会のディスカッションのwikiはこちらになります。
https://github.com/agile-samurai-ja/support/wiki/Readingagilesamuraiinsapporo20111220

最後に。毎回会場を提供していただいた弊社に感謝。
ありがとうございます。
来年もよろしくお願いします。

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