Scrum Boot Camp The Book 読書会 in 札幌 に参加しました

11月20日(水)に開催された、Scrum Boot Camp The Book 読書会 in 札幌に参加しました。
この読書会は、2013年2月に発売された「Scrum Boot Camp The Book」の読み合わせです。
全員で順番に音読していき、きりの良いところで話し合いを行う、という形式で進められました。

主催の@sandinistさんが作成したエレベーターピッチ:
Untitled

「本と互いの経験から気づきを得る」
「実際に現場で起きたエピソードを元に一緒に考え話す」

これらは、普段なかなかできない経験であり、参加してとても良かったです。

気付き

「鉄は鉄によってとがれ、人はその友によってとがれる」
ジム・コプリエンさんからの「刊行によせて」に書かれていた言葉。

目の前に立ちはだかる問題は色々あるけれど(”最初に全てを決定しないというやり方” “お客さんの理解” “信頼関係” “変えられない契約書” “流動的なメンバー” “社内政治的問題” などがこの日も話題になりました)、同じ目的を持っていて、不安を相談したり、不足しているところを補いあったり、そういうことが出来る仲間がいることが一番大事なのかもなあと思う今日このごろだったので、改めて心に響く言葉でした。

アジャイル開発は開発者の負担を軽くすることが主目的ではない
今回の読書会とディスカッションを終えて思ったこと。

「価値のあるソフトウェアを作るため」の良い方法としてアジャイルがあるのであり、ドキュメントがなくなったり(価値の無いドキュメントを作ることは減るけれど)、手戻りがなくなったり(大どんでん返しはなくなるはずだけれど)、突然各自の作業量が減ったりするわけではない。
特に、過渡期(アジャイル開発と従来の開発とのハイブリッド)は、ドキュメントが2種類必要だったり、”オモテとウラ”の準備をしなければいけなかったりと二重の作業が増えることもあるのだと思う。
「価値あるソフトウェアをお客さんに届けたい、その成功事例を積み上げていきたい」というモチベーションで、そこは乗り越えていかないといけないんじゃないかなと思った。
何事もすぐに軌道に乗るわけではないし。

ただ、”それぞれの作業に意味があること” “無駄だと思えることが減ること”で、開発者が納得して自分たちで開発を進めることができるから、開発現場が活き活きとしてくるのではないかな。
「良い物を作りたいという気持ち」「早くお客様と出来上がりを共有したい気持ち」「一つ一つの作業への納得感」が開発チームのベースになっていくのではないかなあと感じている。
「ドキュメントを減らしたい」「手戻りを無くしたい」「工数を減らしたい」という副産物とも言えるものが目的になってしまうのは違うんじゃないかなあと。

読書会とディスカッションを通じて、この辺りの自分のもやもやも整理していけたらいいなあと思っている。

Wiki

読書会のログは、@sandinistさんがGitHub-Wiki にまとめてくれています。ありがとうございます!

感想

少人数でワイワイ現場の話をしながら行う読書会はとても久しぶりでした。
やっぱり良いなあと思いました。
次回は「基礎編:毎日状況を確認する」から。
平日、仕事終わりの2時間は行くまではちょっとつらいけど、楽しみです。

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