TeamGeek 読書会@札幌 -最終回を開催しました

昨年11月から開始した、TeamGeek読書会、先月10月8日(水)に無事最終回を迎えました。
# 私生活がバタバタしており、年をまたいでの報告ブログとなります X-(

思い出しながらになりますが、読書会の完了記録として残しておきます。

アイスブレイク

この読書会では、毎回自己紹介を兼ねて1つのお題で順番に話をするアイスブレイクを実施していました。
全部の記録は残していないのですが、こんなかんじです。

  • 自分のモチベーションを上げるためにやっていること
  • 夏に楽しみにしていること
  • 止まったら困るWebサービス
  • 今までで一番印象に残った「ユーザー」

最終回では

私達はこれから、ここにいるメンバーで「プロジェクト」を開始することになりました。
今は、その顔合わせです。という設定で自己紹介をしましょう。

というお題でやってみました。
「プロジェクト」という定義があまりに広すぎる、ということで

  • 自己紹介に加えて、これはどんなプロジェクトか1人1つ追加していく

というルールを追加しました。
これは面白いアイスブレイクになりました 🙂

ユーザーサポート

この日は、「 6.3 ユーザーとの関係を管理する」、顧客サービスについてです。

ユーザーとの距離は近く

自分もユーザーの立場であることが多いので、次のような気持ちはとてもよくわかります。

  • 多くのユーザーは(サービスの)会社やチームと関係を築きたい(それもできれば中の人と)
  • ユーザーは自分の意見を届けたい(なるべく開発者に直接)
  • 中の人の顔がわかっているサービスは大事にする(誰が作っているか知っていると愛着がわく)

しかし、開発者側の立場に立った時に、このようなユーザーの気持ちを常に大事にできているか?というと、そうとも言い切れないことが多い。
ユーザーへの対応は迅速に、直接聞いたほうが良い、というのはわかるのだけれど、実際に開発をしていると、ユーザーに対応する時間を作れば作るほど、サービスの改善の時間をとるのが難しくなってくる。
(開発をしたことのある人であれば、集中している時に電話がかかってきて思考を止められる弊害に覚えのある人も多いと思う。)
「より良いサービスを作るために、開発者がユーザーの話を常に直接聞くことができないのは仕方ない面もある」という意見もその通りだと思いました。
直接話を聞けなくても、ユーザーサポートの情報を常に開発チームに流れてくるようにするなど工夫はできそうです。

サービスが想定するユーザーの技術レベルの話

この話は「Twitter」をイメージして考えると、自分にとっては非常にわかりやすかったです。
はじめの頃はアーリーアダプターが中心にサービスを利用するので、ある程度技術レベルの高いユーザーが集まる。
それがある一点を超え、人気になっていくと一般人の割合が増えて、ユーザーの技術能力の平均レベルが下がる。
その結果、今まで受け入れられていたサービスを「複雑だ」と感じる人が増え、ユーザーの失望が広がる。
Twitterはまさにこのように変遷していると思います。
その上で、ユーザーに受け入れられるようにどのように舵を切って行くか(技術レベルをどこに想定するか)で、サービスの方向性は大きく変わっていくのだろうなあ。

ユーザーをバカにしない

“コンピューターを扱う能力が高ければ、一般的知能が優れているわけではない。”
(人間的に優れているわけでもない)
これに尽きます。

常に敬意を払うこと、要領を得ない質問にイライラしないこと。
「それとこれは似たような機能だけれど、中の動きが全然違うので、”同じような修正”はできない」を見下さずに伝えること。
見下さずに、きちんとその人が意図していることを理解できるようになれば、技術者として結構なアドバンテージになると思う。
言葉そのままに捉えるのではなく、真に欲しかったものに近づける気がする。

読書会を振り返って

やってよかったなぁ。完走出来てよかった。
途中で作者の方からTwitterでmentionをもらったり、最終回には翻訳者の角征典さんが来てくださったり、角谷さんが遊びに来てくださったり、嬉しい事もたくさん起きた。

自分が読みたいと強く思った本だからこそ最後まで読書会を続けられたのだなあと思います。

今度また、良い本に出会えたら読書会やってみたいです。

会場を提供してくれた前鼻さん、山本さん、読書会に参加してくださった皆様、どうもありがとうございました。

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