IoTあるじゃん北海道支部勉強会 #2に参加しました

5月20日に開催された IoTあるじゃん北海道支部勉強会 #2 に参加しました。
IoTの勉強会は初参加。

IoTについて、

  • 言葉は知っているけれどどういうものか理解はしていない
  • 組み込みやハード系の世界に関係していること
  • 将来的に私達の生活が便利になるなにか?

という事前知識しかありませんでした。

「IoTとはこれからの私達の生活にどう関わっていく技術なのか」という点を知りたくて、勉強会に参加しました。
自分が思っていたよりもIoTは身近な話でした。
全然遠い世界の話ではなく、置いてけぼりにならずに参加することができました!

mBaaS * IoT (小室 啓さん)

モバイルアプリ開発をする上で必須となってきているmBaaS環境について。
「mBaaSとはなにか?」というところから説明してくれたのでとてもわかりやすかったです。

mBaaS=mobile Backend as a Service

mBaaSはモバイルアプリに必要となる大量のバックエンドサービスを面倒な設定なしに全て提供してくれるサービス。
これにより、モバイルアプリ開発者は本来のアプリ開発に注力することができます。
その中でも、 Facebook傘下のmBaaSサービスである「Parse.com」がおすすめとのこと。
SDKが豊富、最先端の技術をサポート、多種多様なクライアントに対応、バックエンド等での拡張可能範囲が広い、などがメリット。
IoTEditionのSDKもリリースされているそうです。

最近の”aaS” 系サービスはどれもそうなのですが、使えるようになるまでのステップがとても短い&簡単。
使いはじめの敷居をとても低くしていてすごいなあと思います。
Parse.comも たった3ステップでアプリでの利用が可能になりました。

IoTなどの技術によって変わるモバイルアプリ側の話

個人的にとても気になった話。
IoTを「多量のセンサー情報を取得・解析し、結果データをユーザーに対しなんらかの形で提供する、なんらかのサービスで返す」ものだとすると、その「ユーザーに見せるサービス」部分がモバイルアプリケーションとなる、という見解でした。
今後、データを解析(機械学習・DeepLaerning)するコストが下がっていき、どんどん色々な事が解析・分析されていく時代になっていく。
その時「どのようにユーザーにデータを見せるか」がとても重要となっていき、モバイルアプリケーション開発者はそのインターフェースとしての役割を担う、UXを追求する分野になっていく。

IoTという世界があるとすると、その世界と人間との境目にモバイルアプリケーションが位置するという感じだろうか。

IoT on Cloud (照井 将士さん)

IoTのサーバーサイド(機械学習や解析)にはクラウドサービスが適しているというお話。
クラウド上のサーバーの「初期投資の少なさ」「調達スピードの早さ」が、新しい分野であるIoTを行うのに向いている。
また、無視できないのが「人的コストの安さ」。
クラウドは単純にサーバー費用だけを考えると(設備費用という面では)決して安くはないのだけれど、管理・保守の費用を含めると、コストのメリットが出てくる。
IoTに関わらずクラウドサーバーのメリットはここなのだろうなと思いました。
(実際、用途やスペックが決まっている場合、クラウドで予算出しても設備価格だけでは説得できるほどのメリットはでない)
自分で作らなくても部品が揃っている、という点も良いですね。

IoTの価値、IoTサーバーサイドとは

「IoTの価値が生まれるのは集めたデータをどのように加工していくのか」であり、IoTサーバーサイドはまさに「どのように加工するか」を実装する場所。
WebサーバーサイドとIoTサーバーサイドの違い(これすごく知りたかった)については「相手が機械であること」が当たり前だけど大事だと話していました。

ああ、そうか、機械相手に「運用で回避」は通用しないんだなあ。

機械は決められたようにしか動かない、逆に言えば、全てのパターンを想定して適切な命令を与えれば、人力ではできないような計算結果を出してくれる。
ここがIoTサーバーサイドの面白いところなのだと思う。
一方Webサーバーサイド(特に私がよく関わる業務アプリケーション)は、今やっている仕事がもっとうまく進むように、人が動きやすい設計をしようという思想がある。
全て自動化することが是ではなく、人間の業務に寄り添い馴染んでいくアプリケーションが理想。

とても当たり前のことかもしれないけれど、その違いを認識することができたのがとても良かったです。
どちらもそれぞれに魅力的ですが、今後、どちらかの技術しか生き残らない世の中になった時、自分はどうしたいだろうかというのを考えました。

すごく活気のある勉強会で、開催者の人や参加者が質問をたくさんしていて良い空気の勉強会でした。
楽しかったです。
ありがとうございました。

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