6月18日(水)にTeamGeek読書会@札幌-7を開催しました。
今回は「4章 有害な人に対処する」。”有害な人”って刺激の強いタイトルですよね。
この本を最初に読んだ時に一番印象に残った章の名前です。
話したこと
有害なのは人ではなく「振る舞い」
ある人を排除するという流れではなく、有害な振る舞いを拒否するチームを作ること。
“私たち” と “あの人たち” を作らないというのはとても重要な事だと思う。
見えない境界線をひいてしまう事により弊害が発生するのって、チーム運営だけの話じゃない。
あるある話
「”それが悪い事だと気がついていない・気にしていない・(むしろ)良いと思ってやっている” 悪意のない(善意の)有害な人への対処は、悪意のある人への対処よりも困難である」という部分が最も同意できました。
OSSコミュニティならではの事例もありましたが、
- 他人の時間を尊重しない
- 完璧主義
などは、多かれ少なかれ自分たちの経験の中で「あるある」となりました。
この本に書かれていた「注意と集中は数少ないリソースである」というのにはハッとさせられました。
数少ないリソースを有効活用する仕事方法って意識があんまりなかった気がする。
有害な人を追い出す
“有害な人”を追い出すのではなく、”振る舞い”を追い出す事が重要。
とは言っても、チームにとって問題ある行動をとる人の「振る舞い」だけを排除するっていうのは難しい。
事例でも「有害な人」に対処しているように思えるものもいくつかあった。
この辺り、原著では”解毒”という意味の英単語が出てきており、”チームにとっての有害な振る舞い=毒素”を取り除く、というイメージは、文脈を理解する助けになりました。
対処法の具体例がいくつが上がっているのですが、プロジェクトチームで実行するのは難しいものもあります。(チームから抜けてもらう、というのはプロジェクトの途中ではなかなか難しい)
- 別の方向を示す(適材適所を見抜く)
- 感情的にならない、平静を保って事実だけを見る
- 論点を技術的な方向へ戻す
- 人間力を上げる
「人間力を上げる」というのは、P.112の事例で出てきた話題。
悪意を持って(煽り目的で)攻撃してくる人に対して「何かお困りですか?力になりますよ?」と言えるかどうか。
これはとっても難しい….
天才は交換可能!
有能なプログラマのために文化を犠牲にしてはいけない。
技術的に貢献できる人は確実に交換可能だという自信をもって文化を守る事が大事。
短期的なメリットのために文化を妥協する必要はないというのには同意できるのですが、会社という単位でプロジェクトを考えた時には、勇気がいるというか実行できない場面も結構あるだろうなあという話をしました。
読書会の進め方
そういえばとてもスムーズだった。
あまり考えずにファシリテートしてたけど良い議論ができていた。
次回は 7月9日(水)開催です。
TeamGeek 読書会@札幌 -8
もうすぐ最終回が見えてきた!
気を引き締めて頑張っていきます。