第7回アジャイルサムライ読書会 札幌道場を開催しました。
参加者は6名。
だんだんと実践的な内容になっていくにつれ、本に書かれている「お客さん」と私たちが今一緒に仕事をしている「お客様」とのギャップが大きくなってきました。ディスカッションもそこが中心になっていきました。
今回の範囲で「グっときた」ところ
最近、そんなまやかし、錯覚を見た(起こした)ばかりだったので、グっというかグサッときました。
たとえどんなに短期的に開発速度を向上させたとしても、品質を犠牲にすることで成立している取り組みなのであれば、それはまやかしでしかない。一時的な錯覚に終わるだろう。
目に見えるようにすることは私たちがやらなければいけないことだな。と感じたところ。
目に見えるようにして、具体的に指させるようにすることでしか、どれが本当に顧客にとって重要なのかを本当の意味で理解することはできん。
読書会として
進んだのは2センテンス。ページにして11ページとちょっと。
- 5.3 期間を見極める
- 5.4 何を諦めるのかをはっきりさせる
どちらも、濃かった。現実との差異が大きい部分だったからだと思う。
「提案する計画がコミットメントではないことをお客さんに理解してもらう」
「お客さんにどれかを諦めてもらう」
どちらも、本当に難しく、現実、なかなかできない。
でも「難しいよね」で終わったら、何もはじまらない。
ディスカッションも「お客さんに理解してもらうため、我々ができることは何か」が中心になっていました。
その場でうまく伝えられたかわからないけれど、
「お客さんのやりたいことを理解して、実際に形にできるのは自分達技術者だ」
という気持ちを、どんなプロジェクトでも(は難しいけれど)忘れないようにしたい。
その気持ちが持てないプロジェクトであることが多いから、往々にして心折れることがあるのだけれど、
それでも、この気持ちを持てるようなプロジェクトに出会えるまで、そんなプロジェクトを作れるまで、頑張っていかないとな、と思いました。
現実すぐに出会うことができなくても、私には今準備すべきこと、もっと学ばなければいけないことがたくさんある。
ディスカッションの内容はGitHubのwikiにまとめてあります。
運営の立場で
安定したメンバーに支えられているのもあり、本当に気負いなく運営できています。
wikiを書きつつも、きちんとディスカッションにも参加できるようになってきました。
しかし、今回はwikiをまとめるのが大変だった。
まとめる作業というより、考えを整理してwikiに載せるのが。
お客さんについての話で頭がいっぱいになっていて、現実との違いが大きすぎて、wikiをまとめ始めるとき「アジャイルってなんなんだろう、夢なんだろうか」という疑問が生まれてきていました。
でも、まとめながら、頭がほぐれてきて、「今自分たちが”こうであってほしい”と思う方向と、アジャイルサムライに載っている圧倒的なアジャイル開発の極意、”めざすもの”」は同じものだな、という共通点が見えてきた。
そして、「アジャイルサムライに書かれていることすべてを実践できなくても、こういう形なら取り入れられるかもね、ということをディスカッションで話しているんだなー。」「今、答えが出ていなくて当たり前。」「これからやることがたくさんある状態なんだ」というような頭の整理ができてきました。
や、整理されてないけど。
カオス状態からは抜け出せた気がする。wikiをまとめてよかった。
最後に。毎回会場を提供していただいた弊社に感謝。
ありがとうございます。
次回もよろしくお願いします。