4月2日(月)に開催された実践アジャイルテスト読書会03に参加しました。
業務後+自社作業(メールの設定等々)があり、1時間ほど遅れての参加。
ついていくまでに時間がかかるので、どうやって気持ちを入れていくか考えないとあっという間においていかれます。
ということで、この記事を書く前に、今回の範囲を読み直しました。
今回は「第2部 組織的なチャレンジ」の最初「第3章 文化的なチャレンジ」でした。
テストの本なのでテスターとしてのアプローチがメインで書かれていますが、その背後にある
- 既に構築されている組織の文化がどれほど厚い壁となるか
- 阻害する要因は何なのか
- 不安を感じる部分はどこなのか
- どのような心構えでアプローチをするか
- 自分が変わらなければ行けない部分はどこか
という観点はテスターではなくても共感できる部分が多いのではないかと思います。
文化の壁を乗り越える
新しい事を導入する背景として、まず導入する組織の文化を考えなければいけない。
価値観、基準、前提によって作られる、積み上げられる組織の文化。
長い時間をかけて構築されていった組織文化は人間関係や決定権にも影響を及ぼす。
彼らは自分のやり方が心地よいのです
彼らの仕事を脅かすと感じるならば、彼らは変革に抵抗します
「この章は心が折れそうになる」という感想が多かったのは、組織的な壁を感じる事がみんなあるからなのだろうな。
著者自身がいろんな経験をしたのだろうな、というのがリアルな文章から伺えました。
アジャイルと顧客の関係
「ベンダーとサプライヤーの関係」ではなく「同じビジネスゴールを持つ2つのチーム」になる事が望ましい。
オープンな関係を「両方で認める」、同じ場所で働く。
この辺りは、さらっと書かれているとても重要だけれどなかなか難しいところ。
文化の壁の中でも一番分厚い壁なんじゃないだろうか。
変化は簡単ではない
アジャイルはプロセスの流れが速いからと言って変化の浸透が速いわけではない。
むしろ、その流れはとてもゆっくり。
変化を受け入れられない人達の気持ちの根底には、文化の他に個人の不安があるから。
スキル・ポジションの消失・未知のもの、不安な理由は挙げるときりがない。
恐れというのは強い感情であり、それを考慮しないとアジャイルへの移行を妨げることになります
その際のアプローチとして、チームとしてのアプローチが有効になる(決して上から目線であってはいけない、孤軍奮闘も勝ち目はない)と書かれていました。
そして、何より我慢が必要になる。
変化はすぐには訪れない事を肝に命じて我慢して、できるところからアプローチをしていく事が重要。
そして「どう頑張っても無理だったら、別のところへ行くのが良い」というのが最後に書かれてありました。
最後の切り札として、ここまで書かれているあたり、実経験に基づいているんだなと感じました。
3.6のまとめは、心が折れそうになった時に読み返すととても良いと思います。
参加メンバー
テストの話がメインである事もあり、アジャイルサムライ読書会や普段のプログラミングの勉強会とはちょっと違ったメンバーが集まっています。実際に品質管理をメインとしてお仕事をやっている人も多いです。
ですので、本を読んで話す内容がプログラマよりでもなく、テスターよりでもなく、バランスよくいろいろな話を聞く事ができます。
いろいろなメンバーが参加されている事は、私が本を理解するのにとても役に立っている・助かっているなあと感じます。
今後とも、よろしくお願いします。
勉強会へコミットしていた時間が少ないとブログを書きにくいなあととても感じました。
次回はちゃんと参加したいです><