12月1日(土)に開催された、Scrum Boot Camp in 札幌に参加しました。
Scrum Boot Campとは?
スクラム道のページより。
Scrum Boot Campは、Scrumに取り組もうとしている方、あまり教育を受けないままに既にScrumに取り組んでいる方向けに、AgileやScrumについて一日通して全体像を学び体験していただくことを目的としています。
Agileとは何か? Scrumとは何か? といった座学だけでなく、実際にプロダクトバックログやスプリントバックログを書いてみるとか、ふりかえりをしてみるなどのワークショップを行うことで、より一層スクラムを理解できるようにします。
当日は、スクラム道の西村さんと永瀬さんを札幌にお招きし、スクラムガイドを中心とした座学と、グループごとのワークショップを交互に行う形で進みました。
ワークショップ
今回のワークショップはどれもはじめて体験したものが多く、とても楽しかったです。
内容はもちろん、ワークショップを行うタイミングなども、参加者がダレないように・飽きないように工夫されていた気がしました。
全部ではないのだけど、印象に残っているワークショップについてご紹介します。
PO体験
PO(プロダクトオーナー)と開発チームに分かれて、「POの希望・開発者の結果・取捨選択」を体験するワークショップを行いました。
○ざっくりしたルール
- POはポーカーで最強の手を作りたい
- 開発者は全員がトランプのカードを持っている
- 1ターンで開発者はそれぞれ山札を1枚ひき手札を増やしたたあと、カードを1枚場に出す
- POは場に出たカード中から好きなものを1枚だけ選ぶ
私はPOの役をやったのですが、欲しい物を正しい形で伝えるのって難しいことだと気が付きました。
また、選択することの難しさも感じました。どっちが正しいのか判断できない、自分の判断がブレるetc…
このワークショップは2回行い、1回目は「目的を開発者に伝えない(ということで)」、2回目は「目的を開発者に伝える」というようにルールを変えて行ったのですが、目的を開発者に伝えた方が圧倒的に考え安かったです。
開発者の役割の人が、手札を出す順序を考えてくれたというのもあるのですが、「判断する」部分も開発者と一緒に行えたことが良かった。
(ポーカーの手の作り方について、私より詳しい人がたくさんいたので)
身体を動かす時間
「昼休み明けはみんな眠くなるから」ということで、全員座席から離れて、立った状態で行われたアクティビティ。
リフレッシュしつつ、他のグループにいる人ともコミュニケーションを取る(しかも名前も覚えられる)良いタイミングでした。
見積り
普段の自分の見積の癖がそのまんま出てしまっていた。
○ざっくりしたルール
- ○○(例:折り紙で紙飛行機を3つ折る)について作業の完了までの時間を一人で見積もりましょう
- どれぐらいの時間がかかるかチームで実際にやってみましょう
- さっきの計測を踏まえて△△(例:折り紙で紙飛行機を10個折る)の作業の完了にはどのくらいの時間がかかるか全員で見積もりましょう
一人で見積もるときは、ちょっと多めになることが多い。
(チーム内で比較してみても、わりと長い時間で見積もっている方だった。)
みんなで話し合うときに気がついたのは、それぞれがイメージしている「開始前」の状態と、「完了」の形が違うこと。折り紙を折るなんていう単純そうな作業でもこれだけイメージが異なるんだから、普段の仕事ではすり合わせや意見の交換がもっともっと大事になるよなあ。
ひらがな
○ざっくりしたルール
- 画用紙に「あ」から「ん」までの50音を書いたものを「1人2枚」作ってください
- ただし○○の人(チームに1人かならずいる条件)は文字を利き手と逆の手で書いてください
- 次に画用紙に「あ」から「ん」までの50音を書いたものをチームで「2枚*人数」分作ってください
- ただし○○と△△の人(チームに2人かならずいる条件)は文字を利き手と逆の手で書いてください
1回目は、自分の分を2枚書けば終わりだったので簡単でした。
ただ、利き手と逆の手で書いた人は時間内に書き終わることはできませんでした。
2回目は「誰か書き終わる事ができない人がいる」というのがわかっていたので、グループ(の利き手で書いてよかった人)全員に「自分の分はさっさと終わらせよう」という空気が流れてました。
その結果、成果物となるあいうえお表は、自分の分だけ書いていた時より質が下がりました。字が汚い。
ただ、利き手と逆の手で書かなければいけない人の分をみんなで引き取ったので「2枚*人数」分の表を時間内に作り終える、という部分は間に合わせることができました。
今回の場合 “「2枚*人数」分の表を時間内に作り終える”ことが最優先事項でした。その場合は、字の汚さはともかくチームで終わらせる事のほうが重要となります。
実際の仕事でも「何を優先するか」を見失わないことが大切だなと感じました。
座学
今回最も印象に残っている言葉。
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難しい状況に自分がいるときにできることは
「辞める」
「我慢する」
「変えてみる」
のどれかである。
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ストンと心に落ちてきた。
今、自分はどうしていて、これから、どうしたいんだろう。
懇親会
昼間は晴れていたのに、懇親会会場へ向かう時間になって、猛吹雪!!!
酷い天気になっていました。
タクシーで移動して事なきを得、無事みんなでジンギスカンで懇親しました :)
二次会では、アジャイル札幌代表のすずきさんのお誕生日だったので、サプライズでバースデーケーキが登場したりもしました!(おめでとうございました!)
とっても楽しいイベントでした。
自分の普通の毎日の中で押すことのできる「やる気スイッチ」を見つけられたような気がします。
西村さん、永瀬さん、アジャイル札幌の皆さん、ありがとうございました。
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