LDD’11/Fall in KUSHIROに参加しました

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9月17日(土)昨年に引き続き、今年も LDD’11/Fall in KUSHIRO に参加しました。
とても良いイベントでした。
心に響くセッションがたくさんありましたので、今後の自分を考えるためにここで振り返っておきたいと思います。

OSSサービスサプライヤーの目からみたOSSの活用の現状 – 稲葉香理氏

OSSのソフトウェアを提供するにあたり、ユーザー側が現在抱えている問題と、提供者側の目指すところについて。
私は割とOSSを使用したソフトウェアサービスを提供している事が多いのだけど、提供者側としてユーザーに納得してもらわなければいけないところについては共感する部分がありました。
ベンダーロックインすることによる弊害は提供者側・ユーザー側双方にあって、OSSを怖がらずに浸透させるには提供者側からの説明もまだまだ足りないよなと思いました。
「これはこういうものだから」というのではなく、ユーザーと理解していくためにどうやっていくか、その壁をなくす事が今後の自分にとっての課題だなあ。
(アジャイルサムライ読書会の内容とリンクさせながら考えていました。)

いま、ここから見える釧路 – 大和田純(@june29)氏

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@june29さんのセッションをこういう形できちんと聞いたのは初めて。
技術的なセッションではなく、june29さんを作っている思いを覗けたような、そんなセッションでした。

育てている感覚はない、育っていくのを見守っていく感覚

june29さんがデベロップしていった物が成長していき、もう勝手に自由に育っていっているという話。
それは、june29さんが耕した土壌にうまく種をまいて、それが育っていっているからだよなあ。
自分は、今までずっと種の側で、なるべく良い土壌を選んで、そこでどううまい事育っていくか、という事しか考えていなかったけど、そろそろ良い土壌を作る事も考えていく年齢なのかな(職場などでも)。

  • オープンにする
  • 自由にさせる
  • 止めるよりは促す

これは「何かを育てる者」として忘れてはいけない気持ちだなと思いました。

自分のものにしたくなる、でも誰のものにもしない

「北海道開発オフ」を立ち上げた当初から今までの考えと共通する事の多い考え方でした。
でも、それがとても難しい事だという事もよくわかる。
アドバイスをするのと口を出すのとの違いって難しい。
でも、その中でうまれる「嫉妬」の感情をきれいにクリアにセッションでさらっと言ってのけちゃうjune29さんは大人だな…。

組み合わせる

このキーワードは次のセッションを聞く時に、自分の中で大きな鍵となった言葉。

  • あるものとあるものを組み合わせる
  • あるものと持っているものを組み合わせる
  • 持っているものと持っているものを組み合わせる

いろんな組み合わせ方があるけれど、私は今回もらってきたものと、今自分が持っているものとを組み合わせる事を考えていこうと思います。

パネルセッション「ITで釧路をデベロップする!」

釧路市副市長も参戦されたこのディスカッション。
「街が情報発信をする」という観点で非常に興味深く聞いていました。

街が情報発信をすること

自分は、釧路より小さな街の出身で、今は、釧路より大きな街に住んでいます。
今回情報発信という話題を聞いていたときの一番大きな発見が、自分が情報発信をしようと思う対象だったのは「生まれた街」のほうだったという事。
「ゲリラ的に市民みんなが情報発信」をするには、大きすぎても埋もれてしまうし、小さすぎても個人を特定されてしまう。釧路市の大きさはその形の情報発信をするのにとても適しているなあと思いました。
それより小さいところでの(ITでの)情報発信はどうすればうまくいくか、昔からぼんやり考えているけど答えの見つかっていなかった事をまた思い出す事ができました。

「ところでOSSってなんなのか」

パネルディスカッションで出てきた質問。
ユーザー参加者が多いイベントだからこそ聞けた声だと思います。普段なかなかそのような「もやもやする」という生の声を聞ける事がないので、貴重な時間でした。
今後、自分が接する事になるお客さんに「こんなの当たり前じゃないか」という態度ではなくもっと理解してもらえるように、歩み寄れるようにしていくためには、技術者視点以外から物事を説明できる力が必要だなと感じました。
(ここも、アジャイルサムライ読書会の内容とリンクさせながら考えていました。)

Rubykaigi2011ネットワークの秘密 – 小岩秀和(@koiwa)氏

LTじゃない@koiwaさんのセッションを聞くのは実は、初。
ネットワークの話はもちろんですが、セッションの方法がとても勉強になりました。
ちゃんと空気を読んで、周りの反応を確かめて、適切にアドリブで説明を追加していく。
あそこまで落ち着いてセッションできるのがすごいな。
そしてRubyKaigiのスライドが登場し、タイムキープの音がスライドに仕込まれていた事を初めて知りました。
あれは、Androidタブレットのプレゼンタイマーの音だったそうです X-)

持ち帰ったこと

  • 何かを育てる時に大切な心構え
  • 組み合わせること
  • 小さな街での情報発信について考えること
  • そして単純に、上向きなモチベーション

素晴らしいイベントでした、本当にありがとうございました。
スタッフの皆様、お疲れさまでした。
会場は受付から最後までずっとスムーズで過ごしやすかったです。
欲を言えば電源供給ブースがあるとありがたかったです。(行きのバスで充電使いすぎたせいですが・・・)

来年も、とても楽しみにしています。

※札幌⇔釧路の旅程や観光、長い長い夜についてはまた別の機会に書く

2 comments:

  1. あのベルの音は、androidタブレットでプレゼンテーションタイマーを動かしていたので、その音です。
    なので、スライドとはリンクしてないす。
    本当はタイマー見ながらやる予定だったんですが、壁時計があったので、そっち見ながら話をしました。

  2. そうだったのですね、音がおんなじだったのでてっきりスライドにリンクしているのかと思いました。
    ありがとうございます&お疲れ様でしたー!

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