第9回アジャイルサムライ読書会 @札幌道場 開催

第9回アジャイルサムライ読書会 札幌道場を開催しました。
参加者は3名。人数が少ない分ディスカッションがみっちりでした。
なんというか、自分自身にモヤモヤする回でした。今回は6.3のみ。

今回の範囲で「グっときた」ところ

お客さんがわくわくするようなストーリー

勉強会として

ユーザーストーリーカードを書いてみる

今回は、本に書いてある「やってみよう」を実践しようということでユーザーストーリーの作成をやってみました。
正直な感想としては、難しくてよくわからなかった。
そもそも、ユーザーストーリーカードを作るという段階の立ち位置を勘違いしていたようです。
お客さんと話しながら作るものではなく、こちらからたくさんユーザーストーリーを準備していき、お客さんと話をしながら明確になったその時点でやりたいと思ったもの選んでいってもらう、という形になるのですね。
(なんとなく、自分はそういうときはユーザーストーリーカードではなく別のものに自分の考えをまとめておくものかと思っていました。)

というのも、

「本に出てくるお客さん(デイブと言います)の書いてある漠然としたやりたいことだけでは、ユーザーストーリーはほとんどかけないなぁ。あとは本人が目の前にいて話を聞きながらそろえていくものかなぁ。」

というのが1人で本を読んだ時の感想だったので、この本の会話だけでたくさんユーザーストーリーが出てくるということが想像できなかったのです。

実際にやってみて、自分がちょっとした会話からお客さんのやりたいことを形にするための手持ちのカード(スキルやアイデア)が圧倒的に足りないということがわかりました。
現実的にどういう形がいい形なのかが全く想像がつきません。
その時の思いをすべて言葉に残したものがユーザーストーリーカードなんだろうか。
「話をするきっかけとして」のユーザーストーリーカードと「誰が何のために何をしたいかをすべて書いておく」ユーザーストーリーカードと「フィーチャーとニアイコール」のユーザーストーリーカードは違うものなのか同じものなのか。
まだまだ、自分の理解と勉強が足りないなあ。

アジャイルの前に正しいウォーターフォールを

この章の全体を通したディスカッションで
「この辺りに書かれていることはそもそもアジャイル独自のことではない、ウォーターフォールもきちんと改善されれば自ずとここに書かれていることが大切になってくる」
という話が出たことから、アジャイルとウォーターフォールの話になりました。

自分には改善された生き生きしている現場 = うまくいっているきちんとしたウォーターフォール開発 という図式がうまく想像できません。

「きちんとしたウォーターフォール=開発者が辛い思いをするもの」

というインプットがされてしまっています。

これは「正しい」ウォーターフォール開発ではないというお話を聞き、頭では、たまたま私の環境が良くなかった、きちんと学べば正しいウォーターフォールの形があるということはわかるのですが・・・。
まだ、昔の(嫌な思いだけをした)プロジェクトのことを思い出しながら「あのプロジェクトはここがよくなかったからこうすればうまく行ったのかもしれない」と考えることはできません。
そもそも、どうしても(嫌な)経験と照らし合わせてしまい、ウォーターフォール開発を客観的な目で勉強することができません。体系を学ぶ前に経験が戻ってきて学習できる余裕がない。
もちろん、自分の体験の原因のすべてが「ウォーターフォールの開発だったからではない」ということはわかっているのですが・・・わかっているんだけど、うーん。
先に他の開発手法をきちんと理解した上でアジャイル開発の手法について学ぶべきなのかもしれないですね。

ただ、今はきちんとアジャイルを勉強して、開発者とお客さんが共によいものを作っていこうという考えで生み出された手法についてきちんと理解したうえで、正しいウォーターフォールやマネジメントについて学んでいけたらいいなあと思います。体系だてて比較したり両者の良い面悪い面を見たりできる段階には達していない。
しばらくはまず、今やりたいと思っていることをやり遂げたいなあと思っています。

運営の立場で

今回は逆に参加者の皆さんに自分の理解不足や勉強不足で円滑な運営どころかむしろご迷惑をかけてしまいました。
次回からも皆様の胸をお借りするつもりで、頑張りたいです。
とんちんかんな質問しないようにもっと勉強しないとなあ。

読書会のディスカッションのwikiはこちらになります。
https://github.com/agile-samurai-ja/support/wiki/Readingagilesamuraiinsapporo20111122

最後に。毎回会場を提供していただいた弊社に感謝。
ありがとうございます。
今年はあと2回ほど開催する予定です。
よろしくお願いします。

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