1月29日(水)にTeamGeek 読書会@札幌 -3を開催しました。
前回までは「個人」として自分がどのように振る舞うのが良いかを考える部分が多かったですが、今回から「チーム」について考えることがメインになります。
考えれば考えるほど難しい部分も多く、ディスカッションがためになりました。
話したこと
“文化に合うか”はたくさんの人に会っているとわかってくる
“チームの文化に合う”をすぐ見抜くことができるのだろうか、という話から。
企業の採用担当の人など場数をこなしていくとだんだんとわかるようになるみたい。
たくさんの経験を積んで打率を上げる訓練が必要。いろいろな人に出会うこと大事。
建設的な批判
ただの批判ではなく「建設的」にするにはどうするのが良いのだろうか。
批判する側・される側に立ったときにどう思ったかについて話し合いました。
- 間違っていること、相手の否定からいわない
- 言い方
- 順番
- 提案を添える
- タイミング
- 全否定しない
- ムッとさせない批判?
- 言いにくいことを言ってくれる
- 手強い質問
- 良くしていきたいから批判するというベースがある
- 問題がある 問題に対して人がやり取りしているという三角形を作る – 平鍋さんの言葉
三角形(問題を切り離してそれに対して双方がやり取りするという形を作ること)での問題解決は、意識していきたいなあ。
自分たちのチーム
参加者だけでもいろんな色のチームがありました。
それぞれのチームの問題を話し合ったり、今困っていることを持ち寄って相談したりもしました。
この本でよく出てくるオープンソースプロダクトのコミュニティの例は、学ぶべきところが多いです。
出てきた疑問
「注意を発散する」 という意味は?
冒頭(P31)に出てきた「注意を発散する」とはどういう状態なのか。なんとなくネガティブな意味に思えてしまう、という意見があり、ネットの力を借りて原文を調べてみました。
provide a great deal of distraction from task at hand
“手元の作業から気を晴らす多くのことを与える”(直訳)
distractionに「注意散漫」と「気晴らし」の意味があるのだけれど、ここでは前後の文脈と合わせて、「気晴らし」「気分転換」「リフレッシュ」と言うようなことを意味しているのだなあという話になりました。
集中してソフトウェアを書くことに対する文化だけではなく、どうやってリフレッシュをするかについてもチーム文化が生まれるということ(散歩するとか、お菓子休憩があるとか、自分たちで昼食を作るとか、いろいろありますね)ということですっきりしました。
同じ文化と馴れ合いと多様性
同じ文化を大切にする人にjoinしてもらいましょう、ということと、人々の多様性から新しいものが生まれていくことと、肯定しかせずに馴れ合いになってしまう状況と。
これらのバランスはどうやってうまくとっていくのだろう。
チームメンバー一人一人がちゃんと意識していないと良いものは出来上がらなさそうだ。
「スターター(創業者)が生地(新来者)に菌(文化)をうえつけ、酵母(メンバー)が発酵(成長)するとパン(チーム)が出来上がる」という例は上記のことを考えていくと、状況をとてもうまく表している例だなあと思いました。
読書会の進め方
今回も前回同様、付箋で問題を書きながら各自黙読という形をとりました。
「読み終わったタイミングをわかるようにする」のと「付箋をどうやって出していくか」については改善の余地があるなあ。
「全員の付箋を出す時間」をきちんと作りたい。
あわせて、この読書会ではリモートで(テレビ電話会議システムを通じて)参加してくれている方がいるので、双方向のやり取りがもっと活発になるよう、話し合いの進め方を意識していきたい。
今回はリモートの人が「聞くだけ」になってしまう場面が多かったので、反省です。
次回は2月26日(水)開催です。
TeamGeek 読書会@札幌 -4
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そろそろ再び通読したいなあ。