6月25日(水)に開催された、Scrum Boot Camp The Book 読書会 in 札幌 6/25に参加しました。
少し遅刻してしまったので、Scene 15のディスカッションの途中から参加。
今回から、漫画パート以外の部分は黙読形式に変更になりました。
“必要な機能” ではなく、”実現したいこと” を導き出す
ユーザーストーリーの書き方についての箇所。
「何のために」というのがPOが実現したいことを引き出すのに一番重要になると思う。
例えば(極端な例)
○「ユーザー検索機能を作って欲しい」
この要求だけで物を作るとなると、汎用的な検索機能を作るしかない。
○「ユーザー検索機能を作って欲しい。期限切れ間近のユーザにリマインダメールを手動送信する必要があるからだ。」
- 本当に必要なのはユーザーの検索機能なのか?
- 期限切れ間近のユーザーがすぐに表示される方が嬉しいのでは?
- 現在手動送信しているリマインダメールを自動で送信できるようにすることで業務効率が改善されるのでは?
など、”何のために”がわかれば別の切り口で提案できることが増える。
技術者ならではの視点をたくさん持つこと(手持ちのカードを増やす)と、POの「実現したいこと」の本質を見極めること、手持ちの技術を「実現したいこと」を結びつける技術を高めることで、「欲しかったもの」への距離がぐんと縮まると思う。
「要求の食い違い」に関連して、休憩時間にこの動画を見た。笑えるけれど、胃が痛い。
You Tube – The Expert
一つの物事を別の面から見ていることに気づく
Scene 16のこの言葉がとても印象に残った。
プロダクトオーナーは何を実現したいかについて考えているし、開発チームはどうやって実現するかを考えている
本では「別のことを考えている」と書かれているけれど、全く別の方向を向いているのではなくて、「同じ目的を別の面から捉えている」感じなのだと思う。
1本の柱があって、それぞれ別の場所から柱を眺めているようなイメージ。
こういうイメージを持っておくと、意見が対立したときに、「本当にそれは対立なのか?」「自分とは別の視点からこの問題を考えるとどうなるか?」という切替がしやすい。
実は対立していないのに、お互いの立場を理解していないことで無駄な議論や溝が生まれるのを防ぐことができそう。
“おかしいこと”が表面化していないのはヤバい
何かがおかしい。という「不吉なにおい」。
チームだったり、コードだったり、ある程度経験を重ねていくとなんとなく感じるもの。
経験が浅い時でも「良かった時」との違いで、「何か調子悪い」と感じられると思う。
そういうときに一番大切なのは「ヤバい事を表沙汰にすること」だと考えている。
「このコードやばいよね」
「最近、停滞していない?」
ということを口に出来る環境かどうか。
口にできないとしたら、けっこうヤバい。
ただ、騒げばいいと言うものではないが、風通しの良さって、マズイことを共有できるかってところにかかっているのではないかなあ。
その他、話し合いのログはこちらになります。
https://github.com/ScrumBootCampTheBook-Sapporo/reading/wiki/2014-06-25
次回は7/16の予定。後半戦も大詰めですね!