11月18日(金)札幌コンベンションセンターで行われた「Java Festa 2011」に参加しました。
午前中から夕方まで充実のセッションを聞いてきました。
JavaOne 2011 サンフランシスコの最新レポートについて
7月にもセッションを行なっていただいた日本オラクル寺田佳央さんのお話。
サンフランシスコで行われたJava Oneの現地レポートを中心に、これからのJavaがどうなっていくのかについてお話を聞きました。
技術面ではSwingがメンテナンスモードになって、これからはJavaFXメインで行くというのに一番驚きました。
あとはJavaEE。Strutsはもう古い、古すぎる技術、時代に置いていかれていることを認識したほうが良い。と。今のJavaEEは本当に使いやすくなったようです。(これから業務で使います。)
「Moving Java Forward」
コミュニティ面、技術面含めて(いろいろあって不安に思っている人もいるかも知れないけど)これからもJavaは前向きにじゃんじゃんやっていくよ!
というメッセージと意気込みが伝わって来ました。
この動画は驚いた。Javaっぽくない!本当にお祭りなんだなぁ。
仕事柄、使う時間の長い言語だもん、もっといろんなことを知って楽しく使いたい。(今も楽しいけど)
来年4月に東京で行われる Java One Tokyo 行きたいな!
北海道だけにこっそり教えるアジャイルコンサルタントの秘密~アジャイル開発 禁断の予言書~
株式会社 匠BusinessPlace 牛尾剛さんのお話。
今回、一番理解するのに苦労したセッションでした。
冒頭、「アジャイルやってますかー?」という質問から始まったのですが、この「アジャイル」という文脈がなかなかつかめなかった。
Twitterなどでいろんな意見を聞きながら話を聞いていたのですが
「うまくいっていないプロジェクト(チーム)を”アジャイル”というキーワードで立て直す方法」
「アジャイル導入に不安を持っている(特に)リーダー層へ向けてアピールする方法」
という文脈で聞くと、そういう方法もあるのだなあと考えることができました。
普段自分が考えているアジャイルとはまた違った文脈の話が聞けた気がします。
クラウド時代のアーキテクチャ設計 – 次世代アーキテクトが押さえるべきキーポイント –
Amazon Data Services Japan 株式会社 玉川憲さんのお話。
Amazonのクラウドプロダクトについてと、クラウド環境をインフラとして取り入れる際に考えるべき7つのポイントについて。
AWSは触ったことがなかったので、プロダクトの多さにびっくりしました。
時代の流れは確実にクラウドを押さえなければいけないですね。
「適材適所、レゴブロックのように用途に合わせて組み合わせていく技術が大事になってくる」、レゴブロックってわくわくしますね。
今度サービスを作りたいと思った時に選択肢の一つにできるように勉強しておかないとなぁ。
アジャイル開発の現在・過去・未来 ~今を知り、源流を訪ね、先を見据える~
前日に引き続き、株式会社チェンジビジョンの平鍋健児さんのお話を聞きました。
今年の1月に行われた「平鍋さんとアツク語る会2011札幌」から続いているお話だと理解して聞いていました。
あの頃から、自分はかなり変わったなあと実感。
(だいたい、平鍋さんとアツク語る会のこと、ブログに残してなかったし・・・)
お客さんと向き合う時の考え方など、普段のモヤモヤを少し緩めるきっかけになりそうなエネルギーをもらえました。
アジャイル的な開発を現場で取り入れようとするときに、「教科書通りにやっても必ず失敗する」「その場その場で現場で考えることが大切」というところは、現時点のモヤモヤと合わせて、どうやったら気持ちよく皆が幸せになれる仕事をしていけるか、ということを考える際に忘れてはいけないことだなと再確認。
「Energized Work」
“「人生があって、仕事があって、プロジェクトがある。」しかし、「プロジェクトがあって、人生がある」となってしまっていることがある。いっときそういうこともあるかもしれないけれど、ずっとそうなっているのは健全な形ではない”
私たち開発を行う側も心地よく、エネルギーを持って仕事に取り組めるようにすること、これを大事にするという考え方は、うまく言えないのだけれど、救われるところが大きかったです。
自分の仕事に自信を持って、胸を張って毎日楽しく取り組む、簡単そうで難しい、常にそうありたいな、と思いました。
最後に、壇上から「オム子さん」と名前を呼ばれ、平鍋さんがアジャイルサムライ読書会の紹介をしてくださいました。
読書会を開催していなければありえなかったこと。
ますます、頑張っていこうと思いました。
Java Festaのこと
なんだかんだで社会人になった頃からほぼずっと参加しているイベントです。
(参加しているというよりは”セミナーを聞きにいっている”という感覚に近い時期もありましたが)
今年は
- 無線LANが解放されていた
- セッションがUstream中継された
という点が、例年と大きく違っていたなと感じました。その点とてもよかったです。
快適にtwitterでリアルタイムに感想をかけたり、あとから動画を見ることもできます。
(公開されている動画の一覧や公開された当日の資料はJavaFestaの公式サイトにあります。)
ただ、「Java」Festaに参加している者としては、Javaの話が少なかったのはとても残念でした。
Javaのレガシープロジェクトを改善した話とか、最近のFWの話とか、JRubyの話とか、Groovyの話だとか、もっとJava界隈の技術的な話があったら面白かったのになと感じました。
毎年参加できていることに感謝して、そして来年も参加したいと思います。